【Amazon広告】 効率的なキーワードのリサーチ方法
Amazonのキーワードを幅広く調査することは、
Amazon広告を運用するしないに関わらず、より良いインデックスとより良い売上のための基本的なメソッドとなります。
ユーザーの検索語と設定したキーワードが一致しない場合、商品は検索結果に表示されません。
キーワードが最適化されていないと広告の入札価格をいくら高くしても広告では売上を増やしていくことは難しいです。
今回は、Amazon広告において最も関連性の高いキーワードをリサーチする際のポイントを解説していきます。
どうしてキーワードをうまく設定できないのか
キーワードの重要性はみなさん誰もが知っていると思います。
キーワードの重要性は知りつつもキーワードを十分にリサーチしていないために、広告本来のポテンシャルが発揮されていないケースをよく見かけます。
このようなケースに陥ってしまう理由は、キーワードリサーチには時間を要するということが原因であることがほとんどです。
しかし、本記事に沿ってある一定のルーチンが確立することができれば、キーワードリサーチは思ったほど時間がかからないものです。
ルーチンを構築し、Amazonのキーワードリサーチを徹底するためのいくつかのポイントまとめてみました。
新規キーワードだけでなく、既存のキーワードリストを最適化したい場合にも役立つはずです。
それでは見ていきましょう。
Point1. フォーカスする商品バランスを見きわめる
まずキーワードリサーチにどれだけの労力を費やすべきかは、商品カテゴリや扱っている商品数によって異なります。
基本的な考え方としては、Amazonキーワードのリサーチには全体の作業時間の中でも多めにとるべきです。
しかし、色んなカテゴリの商品を数多く販売している場合、キーワードリサーチで各商品に同じだけ時間をかけてリサーチすることはできません。そのため、ベストセラーや利益率の高い商品に焦点を当ててリサーチをするべきです。
だからといって他の商品を完全に無視してよいという意味ではありません。
時間やリソースがない場合は、ベストセラー以外の商品のためのリサーチを細部まで行う必要はない、ということです。
売れ筋商品を見極めるには、ABC分析を作成し、重要度の高いA商品にフォーカスするのが適しています。
Point1
・ 重要度の高い商品を見極めて、労力対効果の高いリサーチを心がけよう
・それ以外の商品は余裕が出てきてから。
Point2. ゴールを意識する
数多くの商品を扱っていく中で、どの商品をどれだけ優先させるかは目標によっても変わってきます。
商品の認知度を向上させたいのか、認知度よりもできるだけ利益を出して売りたいのかによって、キーワードリサーチの深度や優先度は違ってきます。
商品の知名度を上げたいのであれば、その商品が属する一般的なカテゴリーもキーワードに含めると効果的です。
(例:スニーカーのキーワード「靴」)
一般的なカテゴリーはあまり手をかけず簡単にリサーチができるでしょう。
認知度向上のための商品にたいして深く力を入れてリサーチをするのは、やや無駄になってしまう面が多くなってしまいます。
一方で利益を重視するのであれば、ロングテールキーワードを使用するのが理想的です。
ロングテールキーワードは複数の単語を含んだキーワードで、その仕様上検索ボリュームは少ないですが、コンバージョン率は平均より高く、競合も少なくなります。
ロングテールキーワードについてはこちらでも解説していますのでまだよくわからないという方はこちらをご参照ください。
Point2
・商品ごとに広告の目的を設定する
・認知度向上が目的なら一般的なキーワード
・利益重視ならロングテールキーワードを活用
キーワード調査の前には、必ず商品の目標を定めてください。
定めた目標によってその商品のリサーチにかけるコストを決定し、効率のよいリサーチを心がけましょう。
Point3. キーワードをリスト化しよう
これまではどの商品にどれだけコストをかけるべきかを解説してきました。
ここからは具体的にキーワードのリサーチ方法についてみていきます。
まずは自分でブレインストーミングを行うことをお勧めします。
30分程度時間を決めてマインドマップ(スマホやPCのメモ帳、ホワイトボードなど)を作成し、真ん中にあなたの商品を書き、その周りにこの商品について思いつくすべての用語を書きます。
自然に頭に浮かんだ言葉を書き出してみましょう。この作業は一人ではなく、複数人で行うことをオススメします。
言葉の使い方は人それぞれなので、あなた自身が思いつかなかった言い回しや同義語や用語が出てくるはずです。
書き出したキーワードはこの後利用しますのでリスト化してまとめておいてください。
広告だけではなく新しく商品を開発する際にも役に立つので大事に保存することをお勧めします。
Point4.キーワードリストからフレーズを作成する
最初のブレーンストーミングを終えたら、今度は定めた目標に向かってキーワードを組み合わせてフレーズを作成していきます。
キーワードは、木のようなものだと考えてください。
木は、「幹」と「葉」で構成されています。
この場合、「幹」は商品の”核”となる商品を1語か2語で定義可能な「一般的な単語」で形成されています。
例えば、スポーツシューズの場合、「フィットネスシューズ」、「スニーカー」、「スポーツシューズ」などの言葉が「幹」にあたります。
「葉」は木を完成させるためのもので、キーワードリサーチや検索クエリにとって非常に重要なものです。
追加するべき単語は、ターゲットグループ(女性、男性、…)、色、サイズ、素材、使用目的、などです。
(メンズ、ホワイト、メッシュ、ランニングなど)
次に、先ほど挙げた幹となる単語と葉となる単語を可能な限り組み合わせて、すべてのバリエーションで意味を持たせる必要があります。この作業は、ExcelのスプレッドシートやGoogle スプレッドシートを使って行うことをお勧めします。
最初のブレインストーミングで集めた用語を、幹と葉の単語を区別してExcelファイルに転送します。
最もわかりやすい方法は、1つの列に幹となる単語を1つずつ書き、その横にすべての葉の単語を別の列に書くことです。
こうすることで、考えられるすべての単語の組み合わせを一目で確認することができます。このステップでは、上記のトピック(ターゲットグループ、素材、色、サイズ、使用目的、…)に従って、リーフワードに再度目を通します。
もちろん作業中に当たらしく単語を思いついたら、エクセルの表に追加してください。
・ブレインストーミングで「幹」「葉」となるキーワードを羅列し分類
・スプレッドシートを利用して作業効率・視認性UP
Point5.レポート・ツールを活用しよう
先ほど作成したスプレッドシートは、十分に埋まったでしょうか。
Amazonはどのキーワードがどれだけ検索されたのかの指標となる検索ボリュームを公開していません。
そのため、ブレインストーミングの過程で重要なキーワードが忘れられていないかチェックするには、外部のツールを使用しなければなりません。ツールと言っても無料で利用できるものもあるのでハードルは低いと思います。
レポートから実際の検索ワードを確認
まずはじめに、すでにAmazonで販売開始している、(さらに広告も始めている)場合は、Amazonセラーセントラルまたは広告キャンペーンマネージャーの検索語句レポートを必ず確認してください。
そこでは、商品がどの検索キーワードで、どれくらいの頻度で表示されたかを確認することできるので、それに応じて有用なキーワードを絞り込むことができます。
競合の商品説明や外部サイトを参考にする
つぎに、類似の商品を販売している競合セラーを調べて商品説明を確認し、スプレッドシートにはまだ書き込まれていない関連用語や用途が記載されていないか確認してください。
Amazonよりも楽天や自社ECサイトの方が商品ページの自由度高く説明も豊富なので、キーワードを思いつけない場合は、楽天等の外部ECサイトで検索してみるのも有効です。
グーグルキーワードプランナーを活用
Googleアドセンスのアカウントをお持ちの方は、グーグルキーワードプランナーを使って、入力したキーワードのGoogleでの月間検索数を確認することができます。AmazonとGoogleでのキーワードの人気度にはそこまでの大差はありません。
サジェストから有用なキーワードを取得
GoogleとAmazonのサジェスト機能を利用します。
核となるワードを入力し、その先にどのような言葉が提案されるかを確認します。
Amazonでは検索頻度の高い順に表示されます。
これにより、潜在的な購入者がどの検索キーワードを使用しているかが分かります。
核となるワードの後は、ひらがなもしくはアルファベットを一文字ずつ入力して見ていくと、どんな言葉が表示され、それぞれ自社商品に関係があるのかを確認することができます。
・レポート機能を活用
・外部ECサイトで検索して競合を確認
・キーワードプランナー・サジェストを活用
Point6.最終確認
これで、潜在顧客から考えられるすべての関連検索語を含むキーワードのコレクションが作成されたはずです。
おそらく上記の方法に従えば、多くのキーワードが設定できたかと思います。
しかし、商品の売り上げに貢献するキーワードは、平均して7%程度に過ぎないでしょう。
これは実際に広告をかけて販売してみないとわからないので、まずは多めに(約300程度)キーワードを使用してみてください。
作成したキーワードリストを見て、タイトルや商品属性として重要なキーワードが使われているかどうかをチェックします。
そうすることで、Amazonのアルゴリズムによって、検索ワードに対してより関連性の高い商品として評価され表示順位の向上が期待できます。
フィットネスシューズの「シューズ」のような一般的な語句は、ロングテールキーワードよりも検索ボリュームが多くなりますが、コンバージョン率は下がりがちです。
ロングテールキーワードの方が購入希望者に商品の具体的なイメージを提案できるため、コンバージョン率が高くなることに注意しましょう。
広告の設定が完了したらすぐに、セラーセントラルや広告キャンペーンマネージャーで定期的に検索キーワードを確認しましょう。
そこでは、実際に検索されて広告が表示されている検索用語を確認することができます。
インプレッションが多く、クリック数が多い関連検索キーワードを、完全一致キーワードとして独立したキャンペーンへ移行してください。
こうすることで、これらのキーワードを自分の入札でより効果的にコントロールすることができます。
(自動化ソフトを使えば、このプロセスは部分的に自動化することもできます。)
まとめ
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
キーワードのリサーチ方法についてポイントを解説してきました。
Amazonの広告の運用においてキーワードのリサーチも非常に重要ですが、それと同じくらい、設定したキーワードをどう管理していくのかが鍵になってきます。
入札価格やキーワードの管理方法についても次回以降解説していけたらなと思います。
すこしでも皆様のお役に立てれば幸いです。それではまた。
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